肩こり＆腰痛の発生源！？　謎の器官ファシア　という紹介番組を拝見しました。

岐阜市の筋膜（ファッシア）専門整体スタジオ「THYME（たいむ）」代表理学療法士×認定筋膜マニピュレーションスペシャリスト×ピラティスインストラクターの小木曽です。

 

11/7の21時から放送の「カズレーザーと学ぶ。」２時間SPの中で、ファッシア（ファシア）についても放送されました。

 

いかにも新しいものとしてインパクトを与えるための番組構成でしたが、これまで「筋膜」として知られてきたものを本来の意味のファッシア（Fascia）として紹介された番組でした。

 

番組内での通り、言葉通りの筋膜はmyofasiaというFasciaの一部分のことです。

当スタジオスタッフ出演時もそうでしたが、TVではかなり表現や時間・解説時間が制限されますので、かなり端折った内容の上で、ファッシアを紹介される構成だったかと思います。

 

個人的には全く新しいものとして「ファッシア（Fascia）」を紹介するより、「これまで筋膜として一緒の言葉で知られてきたファッシア」としていただく方が正確だったかと思います。

内容も、若干浅筋膜を意識した部分もありましたがこれまで「筋膜」として紹介されてきたものと変わりませんでした。

出てきた動画・画像、例として紹介された鶏肉のファッシアもファッシアの一部である筋膜（Myofascia）でした。

 

講師の先生の所属される研究会でもファッシアはネットワークともしていますので、あえての解説だったのかと思います。

 

ファッシアが硬くなる原因に姿勢ばかり紹介されていましたが、長年の同じ姿勢（不動姿勢）・同じ動作の繰り返しといった姿勢に加え、既往歴（手術・重い捻挫等）も大きな原因であることを補足しておこうと思います。（むしろ既往歴によるファッシアの異常のせいでその姿勢になりやすくなっていることもあります）

 

ファッシアのほぐし方では熱でほぐれることが紹介されていました。

摩擦のことも伝えられていましたが、これは当方の行う筋膜マニピュレーション（Fascial Manipulation）の基本技法のひとつになります。（Fascial　の通り、ファッシアにアプローチする技術です。

ただし温めるだけでは不十分で、摩擦熱（炎症熱）が必要との研究結果もあることには注意が必要です。

 

また、番組内の先生は器具でもできるとおっしゃられていましたが、ここで重要なことは、筋肉は動かさず、筋膜（ファッシア）だけを動かす（ほぐす）ことです。

触れる圧が軽すぎれば皮膚だけが動き、強すぎれば筋肉も一緒に動いてしまいます。

そのため、一般に売られている「筋膜リリースガン」などの器具では、筋肉をほぐす「マッサージ器」としての役割しかできないかと思いますので注意が必要です。

 

これから講師（医師）の先生のお力で「筋膜」ではなく「ファッシア」が広く認知されるとうれしいです。（ファシア・ファッシアの表現の違いはありますが）

 

・・・そうなると、筋膜整体の名前もファッシア整体などに変更しないといけませんね・・・

 

正しい知識とトレーニングをこころがけて筋膜（ファッシア）の正常化と健康寿命の延伸を図っていきましょう！
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