腰痛改善！　座るのは腰に悪い？

岐阜市の筋膜専門整体スタジオ「THYME（たいむ）」代表理学療法士の小木曽です。

 

腰痛改善！　座るのは腰に悪い？

 

日本人は世界で一番座っている時間が長い民族です。

また、立っているときよりも筋力を使わないため、座っている方が腰に対しても楽に感じます。

 

ところが腰痛に関してはここに落とし穴があります。

実は腰にかかる負担は、立っているときを100％とすると、座るだけで140％になることがわかっています。（正しい姿勢で）

また、前かがみは立位・坐位共に負担が大きくなりますが、立った状態で前かがみ（おじぎ）が150％に対し、座った状態で前かがみ（おじぎ）をすると185％に跳ね上がります。

 

さらに楽をしているということは、それだけ筋力を使っていないということになります。

正しい姿勢でも脚の力はほぼ使っていません。背もたれに持たれるような姿勢だと全身の力をほぼ使用せずに座れてしまいます。

 

筋力を使っていないと、筋力はどんど落ちてきます。

人間のからだは非常に効率よくできているため、使わないエネルギーは必要な場所に回してしまいます。

つまり、「この人に必要な筋力はこれだけだな」とからだが判断すると、エネルギーを摂取しても余分な筋力分のエネルギーを他に回したり、からだの維持に必要なエネルギーを減らしたりします。

（逆に「筋力が足りない」と感じると、それに耐えられるようにエネルギーを回し、筋肉を太く強くしていき、必要なエネルギーも増えていきます）

 

筋力が落ちると、関節を支える力も弱くなり、骨同士のアライメントも不安定になってより痛みを引き起こしやすくなります。

腰が痛いと座って痛くなりますが、その場合でも、せめて正しい姿勢（骨盤を立てて座る姿勢）で体幹の筋肉はしっかり働かせてあげましょう。

そうすることで140％の負担が、座るために必要な筋力のための負荷としても働きます。（ドローインを加えることでさらに効果的です。足の筋肉はほとんど使用していないので、適度に立ち上がって踵上げや散歩・歩行もしていきましょう）

 

正しい知識とトレーニングをこころがけて筋膜の正常化と健康寿命の延伸を図っていきましょう！

当スタジオでもあなたのかかりつけ理学療法士が肩こり・腰痛、姿勢など様々なおからだの健康相談を承っております。

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