そもそも肩こり、腰痛に効果的な「筋膜」って何？

岐阜市の筋膜専門整体スタジオ「THYME（たいむ）」代表理学療法士の小木曽です。

 

そもそも肩こり、腰痛に効果的な「筋膜」って何？

 

「筋膜」という言葉が普及してまだ日が浅いことから、「筋膜」という言葉があることは知っていても、どういうものなのかよくわからない方が多いと思います。

鶏皮をめくると肉と皮の間にある透明な膜が代表的な「筋膜」です。

 

日本では一言で「筋膜」と言っていますが、本来は、皮膚の下にあって、脊椎動物の筋肉やその他の内臓を結合・安定化し、包みこみ、分離する主にコラーゲンとエラスチンで構成された「膜組織の総称」です。

つまり「筋膜」とはこの「膜組織の総称」の一部のことですので、正確ではありません。

しかし、日本に筋膜の考え方が入ってきた当時、「膜」とするにはわかりにくく、適切な訳ができなかったため、わかりやすく「筋膜」とされました。

 

英語でははっきりと分かれています。

本来の意味の「膜組織の総称」はFascia（ファッシァ）、Fasciaの一部である「筋膜」はMyofascia（マイオファッシァ）と呼ばれ、区別されています（Myo＝筋、Fascia＝膜）が、日本ではそのどちらも「筋膜」となっています。このとき、Fasciaが「筋肉その他の内臓、皮下組織における膜組織の総称」であるのに対し、Myofasciaは、筋外膜、筋内膜、筋周膜といった筋肉全体に関わる膜組織のことになります。

冒頭で出てきた鶏肉の「筋膜」はMyofasciaということになります。

 

Fascia（MyoFascia含む）は全身に張り巡らされているため、ある部位への影響が他の部位に波及する「痛いところが原因とは限らない」ということにつながります。

その肩こりは肩だけに、またその腰痛は腰だけをみていては解決しないかもしれません。

 

筋膜リリースは「Myofasial Release」です。つまり対象としているのはこの「Fascia」の一部である「Myofascia」です。

また、当スタジオで主に使用している「筋膜マニピュレーション」は「Fascial Manipulation」と命名されている通り、「MyoFascia」だけではなく浅筋膜や腱膜筋膜をはじめとする「膜組織」全体を対象としています。

「筋膜（Myofascia）リリース」だけではうまくいかない方は、ぜひ「筋膜（Fascia）マニピュレーション」をお試しいただければと思います。

 

正しい知識とトレーニングをこころがけて筋膜の正常化と健康寿命の延伸を図っていきましょう！

当スタジオでもあなたのかかりつけ理学療法士が肩こり・腰痛、姿勢など様々なおからだの健康相談を承っております。

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