顎関節症と筋膜

岐阜市の筋膜専門整体スタジオ「THYME（たいむ）」代表理学療法士の小木曽です。

 

顎関節症と筋膜

 

1918年にPringle氏によって「関節円板」が発見されました。

この大きな発見によって顎関節症の原因は関節由来として認識され、関係する筋肉については嚙み合わせなどに起因する関節運動の過負荷の結果としての疲労や損傷、炎症やストレスの結果であると長い間認識されてきました。

 

近年になって、顎関節症の痛みのとらえ方として筋肉および筋膜性の痛みに注目が集まった結果、顎関節症にも筋肉・筋膜由来の原因が考えられるようになりました。

 

筋膜性の痛みは、単純な指でいた場所を示せるようなポイントでの痛みとは違い、筋膜自体の張力負荷の高い場所、末梢の血流障害、成長因子の発痛作用、交感神経系の過敏化などが関係して生じる奥の方の痛みや広範囲に伝播する痛みを特徴としています。

 

顎関節症の原因

・微小な損傷の繰り返し

・退化

・大きなけが

・ストレス

・かみあわせ

・慢性的な歯ぎしり

・脊柱の問題

・リウマチ

・よく噛む人

・歯並びが悪い人

・姿勢が悪い人

・大きく口を開けた時に顎が外れやすい人

・絶えず噛んでいる人

 

筋膜は効果が出やすいですが万能ではありませんので、すべてが筋膜で解決するわけではありません。直接的な関節・筋・靭帯が問題であることも当然あります。

 

ただし同じ動作の繰り返しが多い人や、不動な時間が多い人、大きなけがを経験したことがある方などは、筋膜からの影響も大きく考えられます。

明らかな原因がない場合、耳鼻科疾患や顔面神経麻痺等の原因もない場合は、理学療法とともに筋膜ケアを考慮されることもおすすめします。

 

正しい知識とトレーニングをこころがけて筋膜の正常化と健康寿命の延伸を図っていきましょう！

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