「隙間時間なら続けられそう」― 関市「なるほど!健康講演会」で、姿勢・呼吸・筋膜のお話をさせていただきました。
2026/10/05
岐阜市の筋膜(ファッシア)専門整体スタジオ「THYME(たいむ)」代表理学療法士×認定筋膜マニピュレーションスペシャリスト×ムーブメントリンクススペシャリスト×ピラティスインストラクターの小木曽です。
聞くだけで終わらない、一緒に動いて「なるほど」を探す時間
8月31日に関市保健センター様からご依頼をいただき、代表の小木曽が「なるほど!健康講演会」でお話をさせていただきました。テーマは姿勢・呼吸・筋膜のつながりです。座って話を聞くだけではなく、参加者の皆さんと一緒に体を動かしながら、ご自身の体の状態を確かめていく形で進めました。終了後のアンケートには、たくさんのご感想をお寄せいただきました。この記事では、いただいた声を振り返りながら、当日お伝えした内容を改めてご紹介します。
壁際に立つだけで、自分の姿勢のクセが見えてくる
最初に行ったのは、壁際に立って姿勢を確かめるチェックです。かかと・お尻・背中・頭がどのように壁に触れているか、腰と壁のすき間はどのくらいかを感じてみると、普段は気づきにくい体の傾向が見えてくることがあります。参加された方の中には、ご自身が反り腰ぎみだと初めて気づいたという方や、このチェックをまず生活に取り入れたいという方もいらっしゃいました。ただし、壁際の姿勢だけで体のすべてが分かるわけではありません。その日の疲れ具合、仕事や家事での体の使い方、過去のケガなど、さまざまな要因が重なって今の姿勢がつくられていると考えられます。それでも、自分の体を知る入り口として、道具なしで気軽に試せる方法の一つかもしれません。
呼吸は、体を内側から支える手がかりの一つ
アンケートで特に多かったのが、呼吸法が参考になったというご感想でした。呼吸の主役である横隔膜は、お腹の奥の筋肉や骨盤の底の筋肉と協調して働き、体幹を内側から支える仕組みに関わっていると考えられています。息をゆっくり吐き切る練習は、お腹まわりの深い部分を意識するきっかけになり、反り腰が気になる方にとってアプローチの一つになる可能性があります。
一方で、年齢とともに筋肉が減っていくことを心配される声もありました。呼吸法は大切な土台の一つですが、それだけで筋力の低下を防げるとは言い切れません。筋肉の維持には、少し負荷のかかる運動やこまめに体を動かす習慣、タンパク質を含む食事など、いくつかの要素を組み合わせることが大切だと一般に考えられています。納豆などで意識してタンパク質をとりたいという声もあり、まさに日常の工夫の一つだと感じました。
指先まで伸ばすと、体はひとつながりで応えてくれる
実技では、肩から腕、手、指先へと順番に伸ばしていく動きや、脚を伸ばす動きを行いました。伸ばすだけで気持ちよかった、体が軽くなった、ポカポカしてきた、といったご感想が印象的でした。また、ポイントを押さえると伸び方が変わる感覚が分かった、という声もいただいています。
筋膜(ファッシア)は全身を途切れなく包むネットワークのような組織で、一か所の伸びが離れた部位の感覚にも関わることがあると考えられています。たとえば高い棚に手を伸ばすときや、靴下を履こうと前かがみになるとき、実際には腕や脚だけでなく、背中や体の側面の膜も一緒に伸び縮みしていると捉えることができます。ピラティスの視点でも、体の中心から指先へ「動きを流していく」イメージを持つことで、伸びの感じ方が変わることがあります。
「変化がなかった」も、大切な気づきの一つ
講演の最後には、最初のチェックをもう一度行いました。その中で、変化が感じられなかったので家でもう一度試してみる、と書いてくださった方がいらっしゃいます。変化の出方には個人差があり、その日の体調、動きのコツがつかめるまでの時間、もともとの体の状態など、さまざまな要因が関わっていると考えられます。一度で変化を感じられなくても、それは決して失敗ではありません。実技で自分のやり方が合っているか不安だったけれど、サポートの先生に声をかけてもらえて安心した、というご感想もいただきました。焦らず、ご自身の体と対話するように続けていただけたら嬉しいです。
暮らしの中に、小さな「動く時間」を散りばめて
最も多かったのは、隙間時間に続けたい、毎日少しずつでも動きたい、生活のどこかにルーティンとして組み込みたい、という声でした。椅子の座り方を見直す、散歩の歩き方を意識する、こまめに立ち上がって動く――どれも特別な道具がいらない、生活の中の小さな工夫です。続けられそうだと感じていただけたことが、何より心強く感じました。
一方で、良い姿勢を保つコツをもう少し詳しく知りたかったというご意見もいただきました。このテーマは改めてブログでも一緒に紐解いていけたらと考えています。ご参加いただいた皆さま、関市保健センターの皆さま、本当にありがとうございました。
正しい知識とトレーニングをこころがけて筋膜(ファッシア)の正常化と健康寿命の延伸を図っていきましょう!
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