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腰痛と腸腰筋の関係|腰を反らせて立つクセは、股関節の使い方とつながっているかもしれません

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腰痛と腸腰筋の関係|腰を反らせて立つクセは、股関節の使い方とつながっているかもしれません

腰痛と腸腰筋の関係|腰を反らせて立つクセは、股関節の使い方とつながっているかもしれません

2026/07/09

岐阜市の筋膜(ファッシア)専門整体スタジオ「THYME(たいむ)」代表理学療法士×認定筋膜マニピュレーションスペシャリスト×ムーブメントリンクススペシャリスト×ピラティスインストラクターの小木曽です。

 

腰痛と腸腰筋の関係|腰を反らせて立つクセは、股関節の使い方とつながっているかもしれません

 

腰が重いとき、つい腰そのものを揉んだり、腰を伸ばしたりしたくなります。

もちろん、腰まわりの筋肉が緊張していることもあります。けれど、腰痛の背景には「腰以外の場所」が関係していることも少なくありません。

その一つとして見直したいのが、股関節の前側にある腸腰筋です。

腸腰筋は、腰の骨と太ももの骨をつなぐ筋肉です。歩く、階段を上る、椅子から立ち上がる、片脚を上げる。こうした日常動作の中で、腸腰筋は静かに働いています。

ただし、腰痛の原因がすべて腸腰筋にあるわけではありません。

大切なのは、腸腰筋を「悪者」として見るのではなく、腰・骨盤・股関節・呼吸のつながりの中で見直すことです。

 

腸腰筋は「腰と脚をつなぐ橋」のような筋肉

 

腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋を合わせた呼び方です。

大腰筋は腰椎と呼ばれる腰の骨から始まり、太ももの骨へ向かいます。腸骨筋は骨盤の内側から始まり、同じく太ももの骨へ向かいます。

つまり腸腰筋は、腰と骨盤、そして脚をつなぐ筋肉です。

主な働きは、股関節を曲げることです。たとえば、膝を胸に近づける、階段で脚を持ち上げる、歩くときに脚を前へ出す動きに関わります。

一方で、腸腰筋は単なる「脚を上げる筋肉」ではありません。腰椎や骨盤の近くを通るため、姿勢や体幹の安定にも関係しています。

このため腸腰筋の働きが偏ると、股関節の動きだけでなく、腰の反り方や骨盤の傾きにも影響することがあります。

 

座りっぱなしで腸腰筋が縮こまりやすくなる理由

 

デスクワークや車の運転が長いと、股関節は曲がった姿勢が続きます。

この姿勢では、腸腰筋は短くなった位置で過ごす時間が長くなります。すると、立ったときに股関節が後ろへ伸びにくくなることがあります。

股関節が後ろへ伸びにくいと、歩幅が小さくなったり、立った姿勢で骨盤が前に傾きやすくなったりします。

その結果、腰を反らせることで姿勢を保とうとする場合があります。

腰そのものが悪いというより、股関節が動きにくい分を、腰が代わりに頑張っている状態です。

このような状態では、腰を揉んでもその場では軽く感じるものの、立ち方や歩き方が変わらなければ、同じ場所に負担が戻ってくることがあります。

 

腸腰筋は「硬いから伸ばす」だけでは足りないことがあります

 

腸腰筋が硬いと聞くと、すぐにストレッチをしたくなるかもしれません。

もちろん、股関節の前側をやさしく伸ばすことが助けになる場合はあります。

ただ、腸腰筋が張っているように感じる背景には、別の理由が隠れていることもあります。

たとえば、体幹がうまく安定しないと、腸腰筋が姿勢を支えるために過剰に働くことがあります。呼吸が浅く、肋骨が開いた姿勢が続くと、腰を反らせたまま体を支えるクセにつながることもあります。

この場合、腸腰筋を強く伸ばすだけでは、身体が「支えが足りない」と感じて、また緊張を戻してしまうことがあります。

腸腰筋は、ゆるめるだけでなく、必要な場面で働き、休む場面では休めることが大切です。

ピラティスでは、このような視点を「コントロール」として考えます。筋肉を強くするだけでなく、骨盤を安定させながら股関節だけを動かす練習を行うことで、腰に頼りすぎない身体の使い方を学んでいきます。

 

腰痛と腸腰筋を見直す日常動作

 

腸腰筋と腰痛の関係は、特別な運動よりも日常動作に表れやすいです。

たとえば、次のような場面です。

椅子から立ち上がるとき、腰を反らせて勢いで立っていないでしょうか。

長く立っているとき、お腹を前に突き出し、腰で支える姿勢になっていないでしょうか。

歩くとき、脚を後ろへ送る動きが小さくなり、腰を反らせて前へ進んでいないでしょうか。

靴下を履くとき、股関節を曲げるよりも、腰を丸めて無理に手を伸ばしていないでしょうか。

階段を上るとき、股関節ではなく腰や前ももばかりに力が入っていないでしょうか。

こうした小さなクセは、痛みの原因を一つに決めるものではありません。けれど、身体の使い方を見直すヒントになります。

腰がつらいときほど、「腰をどうするか」だけでなく、「股関節が動いているか」「骨盤が安定しているか」「呼吸が浅くなっていないか」を見ていくことが大切です。

 

自宅で見直したい、腸腰筋まわりのやさしいケア

 

強い痛みがあるときに、無理にストレッチや運動を行う必要はありません。

まずは、痛みが増えない範囲で、身体の反応を確かめることから始めてみましょう。

 

仰向けで呼吸を整える

仰向けになり、膝を立てます。

腰を床に強く押しつける必要はありません。息を吸ったときに肋骨が広がり、吐いたときにお腹と肋骨が静かに沈む感覚を探します。

腰を反らせたまま頑張るのではなく、呼吸で体幹の力が入りやすい状態を作ることが目的です。

 

骨盤を小さく動かす

同じ姿勢で、骨盤をほんの少し前後に傾けます。

腰を大きく反らせたり、強く丸めたりする必要はありません。骨盤が動くと腰がどう感じるかを観察します。

腰が痛い人ほど、大きく動かすよりも「小さく、ゆっくり」が合うことがあります。

 

股関節の前側をやさしく伸ばす

片膝立ちになり、後ろ脚の股関節の前側を伸ばします。

このとき、腰を反らせて胸を張りすぎないようにします。お腹を軽くしまい、骨盤を立てるようにすると、腰ではなく股関節の前側に伸び感が出やすくなります。

伸ばす時間は短めで構いません。痛みやしびれが出る場合は中止しましょう。

 

股関節だけを動かす感覚をつくる

仰向けで膝を立て、片脚を少しだけ持ち上げます。

腰が反ったり、骨盤が大きく傾いたりしない範囲で行います。脚を高く上げることが目的ではありません。

骨盤を静かに保ちながら、股関節だけを動かす感覚を育てることが目的です。

 

受診を優先したい腰痛もあります

 

腰痛の多くは、姿勢や動作、筋肉の緊張、生活習慣などが関係していることがあります。

ただし、すべての腰痛をセルフケアで見てよいわけではありません。

安静にしていても痛みが強い、痛みがだんだん悪化している、発熱がある、脚のしびれや力の入りにくさがある、尿や便のトラブルがある、転倒や外傷のあとから痛みが強い。

このような場合は、無理に運動せず、医療機関で相談することが大切です。

セルフケアは、身体を理解するための手段です。診断や治療の代わりではありません。

 

腸腰筋を見ることは、腰だけに頼らない身体を取り戻すきっかけになります

 

腰痛があると、痛い場所ばかりが気になります。

けれど、腰は身体の中心にあるため、上半身と下半身の影響を受けやすい場所です。

腸腰筋は、腰・骨盤・股関節をつなぐ大切な筋肉です。だからこそ、硬いか柔らかいかだけで判断するのではなく、呼吸、骨盤の安定、股関節の動き、歩き方まで含めて見直すことが大切です。

腰が頑張りすぎているとき、その背景には、股関節が動きにくい、体幹が支えにくい、呼吸が浅いといった小さなつながりがあるかもしれません。

まずは、腰を責めるのではなく、身体全体の役割分担を見直してみましょう。

岐阜・各務原エリアで腰痛や姿勢、身体の使い方が気になる方にとって、日常の動き方を見直すきっかけになればうれしく思います。


正しい知識とトレーニングをこころがけて筋膜(ファッシア)の正常化と健康寿命の延伸を図っていきましょう!

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