その近視は仮性近視かも？

岐阜市の筋膜専門整体スタジオ「THYME（たいむ）」代表理学療法士の小木曽です。

 

その近視は仮性近視かも？

 

近視（真性近視）と仮性近視

 

眼はカメラの構造に似ています。目に入ってきた光を「角膜（黒目）」や「水晶体（眼の中のレンズ）」といった場所を通過して「網膜（眼の奥のフィルム）」という場所で焦点を結ぶことで、脳に信号が入り、物を認識します。

近視は入ってきた光の焦点を網膜で適切に結べず、その手前で結んでしまうことで、近くのものを見るときはピントが合い、遠くのものを見るときにはピントが合わない状態です。

完全にピントが合わない状態となってしまっている方は真性近視とも言われる「一般的に認識されている近視」状態ですが、一過性の「近視のように見える」状態になることもあります。

これは水晶体（レンズ）の厚みを調節する役割を持っている「毛様体筋」が過度に緊張（こった）状態のために、ピンボケしている「仮性近視」の状態です。

神経の病気や薬、外斜視や長い間近くのものを見続けたりして目を酷使した後などにみられます。

ただし、仮性近視の状態が慢性化していると真性近視となる可能性があります。

 

真性近視は完全にピントが合わない状態になってしまっていますが、一過性のピントが合わない仮性近視の状態であれば、程度にもよりますが眼のトレーニング・リラクゼーションで改善する可能性があります。

見えにくくなったと思ったら、まずは眼科で真性近視か仮性近視かを確認されると良いでしょう。

 

仮性近視に対するアプローチとしては視力訓練機MD-SSによるトレーニングによって仮性近視が回復したという報告があります。

また、鍼灸では軽度近視、仮性近視に対する改善効果が報告されており、また、筋膜マニピュレーションには鍼灸のポイントに酷似したポイントがあります。

筋膜のよじれによって筋力が十分に発揮できておらず一時的に視力が低下しているのであれば、眼に対する筋膜リリースや筋膜マニピュレーションによって改善の可能性が見込めます。

 

正しい知識とトレーニングをこころがけて筋膜の正常化と健康寿命の延伸を図っていきましょう！

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